第70章 特別
「あ、あれ、涼太……?」
男の人の大きくなる前のものって、触った事がなくて。
骨もないし、ただただ柔らかくて気持ち良くて、ついふにふにと弄ってしまったら、段々と硬く……
「わ、わ」
すごい、手の中でどんどん硬く、大きくなっていく。
まるで化学の実験でもしているかのような気分。
なんか、嬉しい。
やっぱり、さっきまで大きくならなかったのは精神的なものだったの……かな。
すりすりと上下に擦ると、涼太の腰がピクリと動いた。
「……っ」
薄く開いた唇から吐息のように漏れる息。
少し、眉間に皺を寄せているのが……
なんだかキレイ。
「……気持ちいい?」
いつも涼太が聞くみたいに、私だって聞きたい。
「ん……ご、め……」
だから……どうして謝るの?
「……私がしちゃ、ダメ……?」
「っ……え」
「……2人でするもの、だよね?」
私がこうやって大胆になれるのも、涼太がちゃんと受け止めてくれるから……。
涼太ばかりがしたいわけじゃないよ。
私だって、涼太と肌を合わせるのが……スキ。
どんどん、いやらしくなっていく自分に気付いてる。
「涼太だけが、抱え込まないで。
……キス、していい?」
ふわりと唇が触れると、手の中の彼は更に質量を増した。
「みわ……」
甘い、声。
耳に沁み込んで私を濡らす。
感じている涼太を見て、私の中心も疼いて来てしまった。
「……ぁ……」
「んん……」
彼の陰茎を私の陰部に挟み、擦り合わせる。
はしたなく濡れた私の愛液が、涼太に絡んでいくのを感じて……。
「んっあ……」
2人の濡れた声が、重なる。
「……っ、みわ……」
「ん、ん……涼太ぁ……」
クチュクチュ、擦るごとに彼が熱を持っていくのが分かる。
もう彼のモノは、私の愛液まみれになっている。
私が、涼太を汚しているような気がして妙な背徳感を感じた。