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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第70章 特別


6月18日 土曜日、晴れ。

涼太と付き合うようになって、3回目のお誕生日。

去年は色々あって、ちゃんとプレゼントの準備も出来なかったから、今年は早すぎるくらい早くから準備していた。

でも、今年はちゃんと夜までバスケの練習だから、去年みたいにゆっくりは過ごせないかな。



今朝は、いつもよりも数時間早く起きて、ケーキを焼いた。

初心に戻ってチーズケーキにした。
涼太が一番好きなケーキ……。

大人みたいにお金をいっぱい使って豪勢に、とか豪華なディナー、とかそういうのは出来ないけれど、ふたりきりでお祝いしたい。



おばあちゃんは今マンスリーマンション暮らしだから、2人仲良く過ごすといいよと言ってくれた。

お小遣いを……とも言ってくれたんだけど、どうしてもプレゼントは自分で出したくて、接骨院で少しずつ頂いたお小遣いを全部はたいて準備した。

喜んでくれるといいけど……
やっぱり、ドキドキする。



この日の為に、少しだけ丈の短いワンピースも買った。

高いのは買えないから、またさつきちゃんに安くても良いものを選んで貰って。

ここ最近はずっと、あの言葉の影響もあって露出の少ない格好しか出来なかった。

今日は室内だし、ふたりきりだから思い切って可愛い格好にしてみたんだ。

それに、以前、1日だけモデルをやった時の打ち上げの際に、ヘアメイクさん達から聞いたオシャレの方法。

私なりに少しずつ練習して、やっと出来るようになった。

高校生でメイクは早いかな? と思ったから、髪をいじっただけだけど。

でも、ひたすら1方向に巻くしか出来なかった時代よりもずっとオシャレに仕上がった と思う。

……自画自賛してしまった……恥ずかしい。

すっかり浮かれてしまっている、私……。



だって今日は、大好きな人の大切な日。




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