第66章 和
何度もイッたみわは、白い肌をピンクに染めて入り口をひくつかせ、オレの侵入を待っている。
「はぁ、はっ……涼太……お願い、も……」
「……コレ、使わせて貰うっス」
いつも使っているのよりも少し高級そうなゴムの箱を開けると、まるでガムシロップのようなポーション型の容器が出てきた。
ペリッとフタを開け、中身を取り出すと感触もいつものゴムとは違う感じ。
何がどう違うのか興味はあれども、今はオレもそれどころではない。
完全に勃起した屹立に被せると、蜜壺の入り口にあてがった。
「あ……」
みわの胸が激しく上下し始める。
挿入を期待し、興奮が高まってきているのか。
そんな彼女の少しの変化も楽しみたいが、とにかくもうオレも限界。
腰に手を添えて自身を沈め出した。
「あぁぁぁ……!」
「……ッ、くッ……」
グダグダ考えていたものが、真っ白になっていく。
その先にあるのは、鮮やかな色の快楽だけだった。
「あぅ、アッ……」
漏れ出る喘ぎ声も、最早どちらのものか分からない。
まるで避妊をせず挿入しているかのようで、みわの中の熱がダイレクトに伝わってくる。
「…………ッ、あ」
うねる肉壁に包み込まれて、グイグイと絶頂に引き上げられていくのが分かる。
「あッ、りょ、りょうた……」
「待って、みわ……もっと、緩めて」
「やっ、あぁん」
無自覚にオレを締め上げているのか、少しグラインドしただけで襲い来る摩擦感がハンパない。
「ぅ、あ……みわ」
「りょた……きもちい……?」
「ッ、良す……ぎっス、よ……ッ!」
みわは蕩けた瞳に涙を滲ませながら、緩んだ口元から涎を垂れ流している。
彼女から出る全てを受け止めたくて、必死に舐めとった。
「りょうた、りょうた、すき」
律動に合わせてみわの口から出る言葉が脳髄まで染み渡ってくる。
「……スキだよ、みわ」
みわはオレをずっぽりと咥え込み、繋がっている部分から流れ出る愛液は、繰り返す抽迭のせいで白く泡立っていた。
「涼太……おたんじょうび、おめでとう……生まれてきてくれて、ありがとう……」
「アリガト……みわ」
目頭が熱くなるのを感じながら、最後はふたりで絶頂を迎えた。