第65章 星空
ショーツの隙間から小さく膨らんだ核を口に含むと、花弁の中央から蜜が溢れ出てくる。
その蜜がじわりと下着に染みを作っていくのが、美しい。
みわは、まるで夜に咲く花のようだ。
昼間はしっとりと大人しく蕾に身を包み、夜にはオレの腕の中で満開の花を咲かせる。
まったくもって自分らしくないその発想に、思わず口元に微笑を湛えた。
「はぁ……、あぅ……」
もう最初の絶頂も近いというのに、まだみわのイイ声は聞けていない。
声が出せない場所での行為に慣れてしまうと、こんな弊害があるのか。
「涼太……」
その口から自分の名前が紡がれるのがこんなにもこころを温かくする。
エースとしての重責、大会へのプレッシャーを感じていた毎日。
今だけはそれを全て捨てて、ひとりの男として彼女と向き合っている。
それが出来る相手が見つけられた事に、改めて喜びを感じていた。
いよいよショーツを脱がし、何も身に纏わぬみわを見ていると、自分の欲望も刺激され、更に硬さを増していくのが分かる。
「……見ない、でぇ」
震えた声を出す唇を自分の唇でそっと塞ぎ、下の唇に指を埋め込んだ。
「んんんんぅ!」
ビクンと腰が浮き、とろりとまた蜜が出てくるのを感じる。
舌で口内をくまなく蹂躙すると、シンクロするように腰が揺れた。
「みわ……気持ちイイ?」
はぁはぁと息を乱しながら、
頭はこくんと小さく縦に振られた。
みわの目は完全に蕩けており、意識がハッキリしているかというのが怪しくなるほど、緩慢な動きだった。
「も、だめ……」
辛うじて薄く開けていた瞳も今は固く閉じ、襲い来る快感と闘っている。
「っあ、ああ……あ」
「ん、そう……。声、もっと聞きたい」
毎回、初めて聞くような声。
こころを許している相手にだけ聞かせられる、無防備で本能的な喘ぎ声が堪らない。