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相合い傘。

第1章 ダイヤのA 御幸一也


次の日

教室の机で突っ伏していると

前の席に誰かが腰掛けた




御幸「何だよ、気分悪いのか?」

「・・・・別に」

御幸「ご機嫌ななめかよ」

「・・・・別に」

御幸「・・・・はぁ。勝手にしてろ」




一也は立ち上がり自分の席へと戻っていった

そりゃ勝手にしてろって言われるよ・・・

こんな態度をとってしまっている自分が自分で嫌になる

どうしてこんなモヤモヤイライラしてんだろ

昨日のこと・・・気になってほとんど眠れなかった

そんなに気になるなら一也に普通に聞けばいいのに・・・

一体何やってるんだよ私は





倉持「何だよ夫婦喧嘩か?珍しく」





私と一也のやり取りを見ていたのか、今度は洋くんが私の前に腰を下ろした





「夫婦喧嘩って・・・私たちただの腐れ縁だから」

倉持「ヒャハッ!腐れ縁でわざわざ同じ学校来るかよ」

「・・・・まぁ・・・そうだけど・・・」

倉持「仕方ねーから哀れなお前の話、聞いてやってもいいぜ?」





洋くんは得意げな顔で私を見る





「洋くん・・・・。洋くんに話したら今日中に野球部に筒抜けになりそうだから大丈夫・・・」

倉持「何だと!?テメェ・・!!しばくっ!!」

「えっ!?」

-ドスッ-

「あゔっ!!ぐっ・・・ぐるぢぃ・・・」




私の反抗した態度が気に入らなかったらしく

洋くんは立ち上がったかと思うと私にヘッドロックをかました

苦しむ私をよそに、洋くんは凄く楽しそうな顔をしている

そんな洋くんの顔を見ながら思う

あぁ・・・私の周りはどうしてこうも人の嫌がることをして喜ぶ人達ばかりなんだ・・・
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