第1章 ダイヤのA 御幸一也
俺の気持ちを伝えろって・・・
俺が好きだってこと、梅本さんわかってたのか
が俺のこと待ってるって・・・
それって・・・
小さな期待が少しづつ大きくなる
御幸「居たっ」
の姿を見つけた
けど、は亮さんにしがみついて涙を流していた
いつも傍にいるのは俺じゃなくて亮さんの方なのかもしれない
今、この瞬間
は亮さんに恋をしているのかもしれない
俺の顔なんてもう見たくないのかもしれない
けど・・・・・
もう自分の気持ちを隠すのはやめる
今更で遅いのはわかってる
でももう決めたんだ
御幸「っ!!」
「一也・・・・」
は驚いた顔で俺を見る
小湊亮「何の用?御幸」
そうだよな
先に亮さんと話つけねーと
御幸「亮さん・・・すみません。俺、ずっと遠慮してました。それに、逃げてました。けど、もうやめることにします!だからそいつのこと・・・・返してもらっていいですか」
「え・・・?私?」
は何のことかさっぱりわかっていない様子だ
それでも俺と亮さんの会話は続く
小湊亮「こんなに泣いてる見て、俺が黙ってると思う?」
亮さんの言う事はもっともだ
逆の立場だったら俺だって怒ってる
御幸「思ってませんよ。が泣いてるのは俺のせいです。けど・・・俺はまだそいつに何も伝えてないんすよ!だから・・・・・。今ここで伝える」
「えっ、な、何を・・・?」
の表情は戸惑ったまま
けどこの気持ちを伝えないと・・・・
俺たちは先へ進めない
御幸「俺・・・・・お前が好きだ」
は聞くのを怖がって閉じていた目を大きく開いた
「今・・・・何て・・・・?」
聞こえていたはずの言葉をもう一度尋ねた
俺の言葉が信じられなかったんだろう
御幸「、お前のことずっと好きだった」
「一也・・・・・」
もしこの期待が本当だとしたら
俺の気持ちに答えてほしい