第1章 ダイヤのA 御幸一也
「そんなわけ・・・そんなわけないじゃないですか!!亮介先輩どうしたんですか?急に・・・」
は不安そうな顔で亮さんを見つめる
小湊亮「そっか・・・・・がでかい声で叫んでたの見たらついからかいたくなっちゃって」ニコニコ
「・・・先輩はいつも私のことからかってるじゃないですか・・・」
小湊亮「まぁね」
俺は、2人の会話に入ることができずにたたずんでしまった
亮さんは尊敬のできる先輩だ
倉持と同じで敵には回したくない
亮さんがどういう意図でにあんな質問をしたのかはわからない
けど、俺とが仲良いのはあんまり快く思ってないのかもしれない
俺はに気づかれないように静かに引き返そうとした
「きゃっ」
御幸「っ!?」
の小さな悲鳴に振り返った
振り返った先に見えたのは、亮さんに抱きしめられているの姿だった
自分でもどうしてこんな行動を取ったのかわからない
けど、俺は後先考えることなく前に進んでいた
御幸「そいつ、そういうのからっきしなんで勘弁してやって下さい」
何がからっきしだよ
2人の姿に耐えられなかったのは俺だろ・・・
小湊亮「あれ?御幸もこんな時間に散歩?」
「え?」
は驚いた表情でこちらに顔を向けた
小湊亮「じゃあ後は御幸に任せるよ。じゃあね、おやすみ」
「お、お休み・・・なさい・・・」
赤く染まるの顔に、俺は黙ってみていることができなかった