第1章 ダイヤのA 御幸一也
あの日以来
俺とは何となく距離を取っていた
つまりそれが答えってことだ
俺の気持ちを知ったとたん距離を置かれるって
さすがに凹む
けどこっちから話しかけることもできない
だからってずっとこのままってわけにも・・・・
の事を考えながら歩いていると突然大きな叫び声が聞こえた
「絶対に認めないんだからぁー!!」
御幸「っ!!!?あいつ声デカすぎだろ!」
何を認めないか知らねーけど驚かすなよ!
恥ずかしくねぇのかよ・・・本当バカだなあいつ
でも認めないってもしかして・・・俺が好きだって事をか・・・?
それはあり得るかもな
どっちにしろ、もう一回ちゃんと話しておくか
俺はのいる方に足を進めた
けど、俺よりも先にに声をかけたのは亮さんだった
御幸「何で亮さんがこんなとこに・・・」
は叫び声を聞かれたのが恥ずかしかったんだろう
顔を真っ赤にして俯いていた
あいつは俺にあんな顔したことねぇよな
2人を見ていると、亮さんが不意に視線をこちらに向けた
亮さんの横を走り抜けようとしたの腕を掴み、俺に聞こえるように亮さんは問いかけた
小湊亮「認めないって・・・何を?それって御幸のこと?、今あいつのこと考えてたの?」
「いやそんなまさか・・・」
そんなの返事が納得できなかったのか、亮さんはを握る手に力を込めた
「っ!先輩・・・腕・・・・痛いです」
御幸「りょっ・・「御幸のこと・・・・・好きなの?」
亮さんの問いかけに俺は息を飲んだ
その答えをわかってるとはいえ、直接聞くほど俺のメンタルは強くねーぞ