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相合い傘。

第1章 ダイヤのA 御幸一也



数日たった夜

部活も終わって、俺は外に出て来ていた

今日は雨降らなかったな・・・・

それにしたって・・・最近の様子がちょっとおかしい

俺に何か言いたいのか、言いたくないのか・・・

けどそれを俺が無理やり聞くわけにもいかねーしな

もしかしたら、亮さんのこと好きで・・・それで悩んでんのか?

俺は空を見上げた

と一緒にいられるのも後2年弱

卒業したらお互い別々の道に進む

いつからそんなこと意識するようになったんだろうな

あいつが俺を好きじゃないってわかってからかな

それでも、俺と同じ高校を選んでくれた時はやっぱ嬉しかった

小さいころからズット一緒なのに、今更俺のこと好きにはならねーだろうし




御幸「はぁ、とにかく悩みくらい聞いてやるか」



そう心に決めて視線を下ろすと、そこには今考えていたの姿があった

何やってんだこんな時間に



御幸「よぉ」

「一也・・・今日もお疲れ様」

御幸「お前もな」



は俺を見ると少し複雑そうな顔を見せてすぐいつもの緩い顔で笑った



「どう?降谷くんと沢村くんの調子は」

御幸「まだまだだな!」

「相変わらず厳しいね」



お前が聞きたいのはそんなことじゃねーだろ



御幸「あいつらはまだまだ伸びる・・・けど、降谷はスタミナ、沢村は自分の役割、それを自分でわかって乗り越えねー限り今以上の成長は無理だな」

「そっか。けど、何だか楽しそうだね一也」

御幸「まーな!からかいがいのある一年でよ」

「あぁ・・・相変わらずだね本当」

御幸「まぁ、お前からかってんのが一番だけどな」

「もう!!私はからかわれたって嬉しくないんだからね!!」



俺はいつものノリで笑った

は鈍感でバカだから、俺が心配してることなんて絶対に気づかない

俺も何でこんなやつのこと好きになっちまったんだろうな・・・

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