第1章 ダイヤのA 御幸一也
昼休み
倉持は何か企んだような笑顔をこちらに向けて近づいてきた
倉持「御幸、お前さっきヤキモチやいてたんだろ」
御幸「はぁ?!何で俺がお前らにやくんだよ」
倉持「ヒャハッ!別に隠すことねーだろ!皆には黙っといてやるぜ」
御幸「何でそうなるんだよ。あいつもただの腐れ縁だって言ってただろ」
倉持は本当に性格悪いし、敵に回したくないタイプのやつだ
それに・・・こいつはバカだけど、誰よりも人の気持ちに気づきやすい厄介なやつだ
ま、同じチームの仲間としては頼もしいけどな
俺とがただの腐れ縁だなんて言葉、こいつには通じないんだよな
御幸「そういうお前こそ、にやたら絡んでるじゃねーか。もしかして、好きなのか?」ニヤニヤ
倉持「はぁ!?あいつからかってんのがおもしれーだけだろ」
御幸「へぇ~?」
倉持(イラッ)
やっぱこいつ・・・のこと好きなんだよな?
言っとくけど、俺の方がずっとあいつのこと・・・
なんて関係ねーか
「何の話してんの?」
倉持「うおぁっ」
御幸「!お前っ・・・」
「?」
倉持「いや、全然大した話じゃ・・・」
御幸「お前には関係ない話」
「ふぅ~ん」
あっぶねー・・・
戻ってきてんの全然気づかなかった
倉持もちょっと動揺してたな
は少し拗ねた顔を見せて席に戻っていった
今の話、お前に聞かせられるわけねーだろ