第1章 ダイヤのA 御幸一也
次の日
が教室の机で突っ伏してるのが目に入った
珍しいな・・・・・
御幸「何だよ、気分悪いのか?」
「・・・・別に」
こりゃ機嫌が悪いんだな
突っ伏していた頭を上げて、拗ねたような口をしながら目線をそらす
こういうとこ昔から変わんねーな
御幸「ご機嫌ななめかよ」
「・・・・別に」
別にしか言わないとこっちも腹立ってくるな
御幸「・・・・はぁ。勝手にしてろ」
放っておいたらそのうち機嫌直るだろ
俺は自分の席へと戻った
そんな俺たちの会話を耳を大きくしながら隣の方で聞いていた倉持がの元へ足を運んだ
倉持「何だよ夫婦喧嘩か?珍しく」
聞こえてんだよ!
「夫婦喧嘩って・・・私たちただの腐れ縁だから」
御幸「・・・・・」
倉持「ヒャハッ!腐れ縁でわざわざ同じ学校来るかよ」
「・・・・まぁ・・・そうだけど・・・」
おいおい
全部こっちに聞こえてんぞ
ただの腐れ縁って・・・・・
まぁ、俺たちの関係なんてそんなもんなのかもな
同じ学校になったのだって・・・
あいつにしてみればどこでも良かったわけだし
倉持「仕方ねーから哀れなお前の話、聞いてやってもいいぜ?」
「洋くん・・・・。洋くんに話したら今日中に野球部に筒抜けになりそうだから大丈夫・・・」
どんだけ信用ねーんだよ
・・・って・・・俺もどんだけ気にしてんだよ