第1章 ダイヤのA 御幸一也
中学3年の時
「特にやりたいことも無いし・・・高校どうしよう・・・」
はそう言って進路を決めかねていた
別に成績が悪いわけじゃない
運動神経が悪いわけじゃない
けどコイツにはやりたい事が無い
ずっと俺の世話なんかしてるから・・・
俺はいくつか声のかかった高校の中から青道高校を選び、進路は早々に決まっていた
青道に行くことを決めた日、それをに伝えると・・・
凄く喜んでくれた反面、淋しそうな顔も見せた
お前は俺がそれに気づかないとでも思ってんのか?
どんだけ一緒に居ると思ってんだよ
青道では寮に入るから、にはなかなか会えなくなる
そう思った俺は、「どこ行くか決めてねーんなら青道こいよ」なんて言葉が咄嗟に出ていた
は初め驚いた顔を見せたけど、その後は満面の笑みで笑った
お前のそういう顔見ると・・・
悪い気はしないな・・・・・・
けど、俺たちはただの幼馴染
いつかは離れ離れになる
一緒にいられるのはきっと高校のうちまでだ
だからそれまでは・・・・・
お前と居たい