• テキストサイズ

相合い傘。

第1章 ダイヤのA 御幸一也



中学3年の時

「特にやりたいことも無いし・・・高校どうしよう・・・」

はそう言って進路を決めかねていた

別に成績が悪いわけじゃない

運動神経が悪いわけじゃない

けどコイツにはやりたい事が無い

ずっと俺の世話なんかしてるから・・・

俺はいくつか声のかかった高校の中から青道高校を選び、進路は早々に決まっていた

青道に行くことを決めた日、それをに伝えると・・・

凄く喜んでくれた反面、淋しそうな顔も見せた

お前は俺がそれに気づかないとでも思ってんのか?

どんだけ一緒に居ると思ってんだよ

青道では寮に入るから、にはなかなか会えなくなる

そう思った俺は、「どこ行くか決めてねーんなら青道こいよ」なんて言葉が咄嗟に出ていた

は初め驚いた顔を見せたけど、その後は満面の笑みで笑った

お前のそういう顔見ると・・・

悪い気はしないな・・・・・・




けど、俺たちはただの幼馴染

いつかは離れ離れになる

一緒にいられるのはきっと高校のうちまでだ

だからそれまでは・・・・・








お前と居たい

/ 53ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp