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相合い傘。

第1章 ダイヤのA 御幸一也



「一也こそ・・・私のこと好きなくせに」

御幸「好きだぜ」

「!!」




「そんなわけねーだろ。バーカ」一也ならきっとこんな風に返してくる

そう思っていた私には、とても不意打ちの返事だった





御幸「お前も・・・俺の事好きだろ?ちゃんと言葉で聞かせろよ」

「っ!!!・・・・・・・す・・・・・・好きだけど・・」





さすがに恥ずかしすぎて直視できない




御幸「へ?ごめん、聞こえなかったもう一回!」ニヤニヤ

「なっ!聞こえてたくせに!!」

御幸「悪い!もう一回聞かせて」

「だから好きだっ・・っ!!」

御幸「・・・・・」

「・・・・・」




ムキになって答えようとした私に一也は不意打ちのキスをした

私は驚いて見開いた目をそっと閉じた

それは意地悪で優しいキス

唇が離れてしまうのが少し名残惜しい

そんな私を見て一也はまた笑った




御幸「・・・・俺の彼女になって」

「しょうがないから一也の彼女になってあげる」

御幸「本当可愛げねーな」





お互いを見つめ合い笑い合うとまた、傘で隠すように顔を近づけた

そして何度も何度も・・・・

一也の意地悪で優しいキスが私の唇に落とされる




ずっと前から好きだったと言ってくれた

こんなに近くにいたのに気づく事が出来なかった

これからももっともっと私の知らない一也を知っていくんだ

そのたびに私はきっと恋に落ちる

私たちはこれからもズット・・・・・ずっと一緒









―END―
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