• テキストサイズ

相合い傘。

第1章 ダイヤのA 御幸一也



亮介先輩の後ろ姿を見送ったあと、そぉっと一也の方に目線を向けた

一也はずっと私を見ていたのか、私と目が合うと真っ直ぐこちらに歩いてきた

あれ・・・何か一也・・・・怒ってる?

私の目の前で立ち止まったかと思うと




御幸「バカかお前は!!!」

「!!!」




突然怒られて、私は驚きで目を見開いた





「ごめん・・・って何に怒ってるの!?」

御幸「こんな時間に何やってんだよ!亮さんに良いように流されやがって」

「ちょっ!!別に流されたわけじゃ・・・もとあといえば誰のせいでこんな!!」

御幸「はぁ!?俺のせいだって言いたいのかよ」

「そうだよ・・・一也だって・・・・一也だってこのあいだ春乃と一緒に居たじゃん!!」

御幸「はぁ?!」





あっ・・・・

こんな勢いで聞きたかったことじゃなかったのに・・・

ずっと怖くて聞けなかった答え

私はこんな喧嘩の勢いで聞いてしまうのかと思うと

やっぱりその答えを聞く勇気はとても出てこなかった





「もう一也なんて知らないっ!!バカッ!!」





私は暴言だけを吐き残し、一也の前から走り去った

また・・・私は一也から逃げ出した

/ 53ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp