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相合い傘。

第1章 ダイヤのA 御幸一也




「小みな・・・・亮介先輩・・・」





亮介先輩は笑顔で首を傾ける





「聞いてたんですか・・・?!」

小湊亮「たまたま通りかかったらが叫んでたから驚いた」





・・・・・。

あの叫びを聞かれてたなんて・・・・

私はみるみる熱が上昇し、顔は茹でたこのように真っ赤に染まっている・・・にちがいない

そんな私を、亮介先輩はいつものように悪戯な笑顔で見つめる





「いやこれは何でもなくて・・・ってまぁ、叫んじゃってますけど・・・あの、違うくて・・・別に何を認めないとか何を認めるとかはないんですけど・・・・何ていうかこれはたまたまっていうかその・・・・・・・・・・・・・・・・忘れて下さい!!ごめんなさい!!」





恥ずかしさのあまり、普段の1.5倍速の早さで舌は回り・・・

自分でも何をどう説明しているのか何を言っているのかもわからず

とりあえずその場を立ち去ろうと亮介先輩の横を走り抜けようとした




グイッ-




「ふぇっ!?」

小湊亮「認めないって・・・何を?」





亮介先輩は、通り抜けようとした私の腕を掴み問いかけた

先輩の顔にいつもの笑顔は無く

それでも言葉は続く




小湊亮「それって御幸のこと?、今あいつのこと考えてたの?」

「いやそんなまさか・・・」




はぐらかそうとする私の腕を更に強く握る




「っ!先輩・・・腕・・・・痛いです」

小湊亮「御幸のこと・・・・・好きなの?」




どうして・・・・

どうしていつものように悪戯な笑みをして聞いてくれないの?

どうしてこんなにも真っ直ぐで・・・

真剣に聞いてくるの・・・?

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