第4章 春 入学式
Aくんside
……はぁ。今日から高校生か。
怠いな、…
えぇ…っと、確かクラスは…
ん、あったあった、
1-Aね。
知らない人ばっかだけどいいや
適当に過ごせさえすれば…(欠伸
『ちょ、ちょ、そこの一年生!
ブローチもらってないでしょ!
つけるからちょっとジッとしててー?』
現れたのはポニーテールとグリーンのパーカーが目立つ三年生
腕章によると生徒会副会長らしい
随分と元気があるようで…(溜息
『ん、はい!できた!
もうすぐ入学式始まるよー!
遅刻しないようにね!』
彼女は明るく微笑むと
近くにいた三年生二人の元へ駆け出した
『絵美里ー、1分遅刻w』
『おっせぇよばかw』
『わわ、ごめんってw
じゃ行こうか!』
二人はもう一人の生徒会副会長と生徒会長らしい
まぁどうあれ俺には関係のない話か
『ね、絵美里、あの子って…』
『ん?新入生の子!』
『ふーん…って、チャイム鳴ったぜw?』
『やばやば!走るよ!葵!雅!』
『ふぁーい』
『…あれ、ちょ、雅待ってよぉおお⁉︎』
……煩いな、先輩に失礼だけど…クスッ