第21章 ヤキモチ
しずくside
帰り道。
菅原と私の間に会話はない。
やっぱり怒ってる。
私、何かしたかな?
菅原に言いたいこと、話したいことたくさんあったのに。
「...あ、あのね。今日、また新しい友達が出来たの。宮城君とね松田君、それから....
「...男ばっかじゃん。」
「え?」
「...だから、その新しい友達って男ばっかじゃんか。今日だって、2限の前に男子学生と笑いながら歩いてただろ。.....ニコニコしちゃってさ。」
菅原はそう言って俯いた。
なんだ//////そういうことか////
「もしかして....ヤキモチ?」
そう思うとさっきまで何かしたんじゃないかと不安で仕方なかったものが吹き飛んだ。
「...........焼いたら悪い?//男のヤキモチとか、カッコ悪い/////」
「.......菅原//かわいーっ。かわいーかわいーっ。」
そう言って菅原に抱きついた。
「はっ、ちょ// しずく?!」
「かっこ悪くない。嬉しい。.」
「なんか、俺のが歳上なのに。余裕ないみたいでやだな。」
「ふふふっ。あのね、2限の前に一緒に歩いてたのは、日直の仕事を手伝ってもらってただけだから。勘違いしないで。」
「そっか。....ってそれ、やっぱ しずくに気があるじゃ」
「私と菅原が付き合ってるってこと知ってるし、大丈夫だよ。」
「...てか、 しずくに可愛いって言われるの、やなんだけど。」
「...だって、顔、真っ赤にして可愛かったから。」
「.....................。」
菅原は納得いかないといった顔でこっちを見ていた。
「... しずく。」
名前を呼ばれ菅原に手を掴まれる。
____________チュ____
口に触れるだけど優しいキスだったけどなかなか離れてくれない。
「...んー、菅原、、ここ、、外っ。」
「...これでもまだ可愛いって思える?」
そう言っていたずらっぽく微笑んだ。