第19章 その後
しずくside
その後、私と菅原は監禁事件の被害者、重要参考人として事情聴取を受けた。
そして、どういうわけか事件を聞きつけたマスコミに写真や映像を取られ雑誌やテレビで取り上げられた。
管理人さんや刑事さんが抗議してくれ顔は出さないということであった。
りょー君がその後どうなったかは知らない。
連絡も一切ない。
身体の傷、足の怪我を見てもらうため私は病院へ行った。
そして、警察に保護されて2日、学校を欠席して4日目。
やっと落ち着くことができ、明日からは学校に行く。
学校の関係者で私に起こったことを知っているのは、あの日、あの場に来ていたバレー部部員、警察から話がいった校長と担任。これだけだ。
警察署であった担任はどういうわけかは私に謝り、抱き締めてくれた。
小太りの中年の男性だが、どうしてか、嬉しかったし心地よかった。
そして、携帯を新しくした。
おにゅーの携帯にはまだ菅原の番号しか登録されていない。
その事に少し苦笑いする。
菅原からは体調や私の精神を心配してなのか毎日連絡をくれる。しかし、その内容は学校のことや部活のこと日常会話で、事件の話には極力触れてこない。
その気遣いにすごく救われた。
明日から学校に行くことを伝えると、すごく喜んでくれた。
お昼を一緒に食べる約束をした。
部活を見に行く約束をした。
全部が、すごくキラキラしていた。