第14章 狂気
しずくside
痛い........
頭が痛い。
私、学校を出て....あ..... りょー君に会ったんだ。
そのあと.....
眼を開いて身体を起こす。
ベッドの上だった。
「....ここ、どこ?」
私は、 りょー君には会っていない。
会う前に、誰かに後頭部を殴られて....。
立ち上がってドアの方を目指す。
じゃらじゃら_________
足が重い。
右足首に足枷がはめられていることに気づく。
構わず歩いていく。
鎖が結構長い。
部屋を出る。
他の部屋を見て回る。
キッチン。トイレ。浴室。リビング。
ここは誰の家だろう。
私はこんなところ知らない。
玄関まで行こうとしたところで鎖が張ってしまい外にてることができない。
そういえば、私の荷物。
さっきいた部屋に戻る。
「あった!」
学生証、財布、教科書、ノート、タオル。学校に持って行っていたもののほぼ全てが入っている。
スマホを除いて。
スマホがなければ外に連絡することもできない。
「.......??」
代わりに、明らかに私の持ち物ではないものが入っていた。子供用、携帯??....だよね、これ?
ガチャ_________
その時、玄関のドアが開く音がした。
部屋を出て玄関の方へ向かう。