第4章 歪み
頭に鈍い痛みがはしり、首を絞められる。
「んっ______ りょー君?」
それは りょー君だった。
今にも泣き出しそうな目で私の首を絞め付ける。
「 しずく?..なんで電話出てくれないの?ずっとかけてたのに。」
「_____だっ.....て、ね、て___た__から」
息ができない。
苦しい。
手を離して。
声がでない。
「俺、 しずくに嫌われたと思って、すごく寂しかった。」
「ち、が____」
嫌いになんかなってない。
私の首を絞めていた手がゆっくり離れる。
「______はぁ、は、____ケホッ___はぁ。」
息をすき込む。
「 りょー君?___どーしたの?」
りょー君に肩を掴まれる。
手に力がこもっていて痛い。
「本当に?本当に寝てたの?誰かと一緒に居たとかじゃない?信じていい?」
そう言って床に強く打ち付けられる。
背中が痛い。
「うん。___本当だから。今日、泊まる?私の部屋行こうか。」
りょー君は私の上から退くとドアを閉める。
そういえばずっと開けたままだったのを忘れていた。