恋の乱 〜 才蔵さんとの初めての夜【R18】【裏】
第1章 一
才蔵さんが私の名前を何度も呼んでくれるのは嬉しいけど。
なに、この圧迫感と体が裂けそうな、引っ張られるような痛み…!!
いつまでこれが続くのだろう、早く、終わらない…かな…。
うっ、痛い!
気持ちよくない…よ。
力を抜け、息をしろって言うけど。
難しいよ…。
でも、才蔵さんはきっと気持ちいいんだよね…。
薄目を開けてみると、目を閉じて気持ち良さそうな顔の才蔵さんがいる。
こんな表情初めて見たかも。
とても艶っぽくて素敵だけど…。
うう…、この痛み、才蔵さんでなければ耐えられない…!
私はとにかく痛みに耐えていた。
腰の動きが早くなり、力を抜くために口を開けて息をすると腰を打ち付けられる度に「あんあん」と声が出た。
でもそれは気持ちいいから出る声ではなかったのだけど。
才蔵さんはその声を聞いてますます喜んでいるみたいだった。
その行為がどれくらい続いていたのだろうか。
私のあそこの痛みもかなりになっていた。
才蔵さんの息遣いも腰の動きもさらに早くなり、「ううっ」という絞り出すような声がした。
すると才蔵さんの腰の動きがゆっくりとなった。
そして才蔵さんが私の上にのしかかるように倒れかかり、動きは止まった。
そして私の中でビクビクっと動くものを感じた。
「あやね、ごめん、結局、優しくできなかった…」
そう言うと才蔵さんは私を抱き起こし、ぎゅっと抱きしめて唇を重ねてきた。
労わるような優しい口づけ。
「…辛かったよね。」
「はい…とても…。才蔵さん…ひどいです。」
「今夜はごめんよ、もう、こんな無理はさせないから。でもお前さんを愛することができて、良かった」
そう言ってもう一度しっかりと抱きしめてくれる。
あそこの違和感はまだあるけれど、才蔵さんと一つになれたことは、素直に嬉しかった。
そして終わった後にとても優しく労ってくれることも。
「次からは痛くないようにゆっくりとするから。」
「…はい」
(でも本当かな。正直、怖いかも…)
私は恥ずかしくてそう言うしかできなかった。
才蔵さんは私をいたわるように、何度も何度も口付けをしてくれた。
そしてそのまま才蔵さんの腕の中に包まれていると、疲れからか私の意識は遠のいていった。
その夜はずっと才蔵さんの腕に包まれたまま眠った。