第14章 情熱のチャルダッシュ
『詳しいことは、私も知らないんだけど。
日本でも、発売される商品だから、
きっと、日本でも見れるんじゃないかと。』
黄瀬「そうなんっスね。楽しみだなぁ。
新商品の発売か何かすか?」
『うん。香水が、新商品で出るんだ。
その、宣伝用ポスターの撮影だったんだ。』
黄瀬『わぁ。早く見たいっスね~!』
黄母「そぉよね。楽しみだわぁ♪
撮影した写真とかは、優希ちゃん見てない
の?」
『実は、見てないんです。撮影が終わって
直ぐに、日本行きの飛行機に乗ったので。』
黄母「まぁ、そうなの?」
『あ、はい。恥ずかしながら。
香水のイメージモデルをすることが、
日本で生活するため。祖父のだした条件の
一つだったんです。』
黄母「おじぃさんの出された条件かぁ。
あれ?優希ちゃんて。
もしかして、すっごいお嬢様?」
黄瀬「優希っちは、姫野財閥のお嬢様
っスよ。おじぃちゃんが、会長さんなん
っスよね。」
黄母「姫野財閥っ!?あの、姫野ホールディングスの?もしかしてユリウス会長の・・
・孫娘!?」
黄瀬「優希っちの、おじぃちゃんって
ものすごく、有名なんっスか?」
黄母「そりぁもう!!どんな業界でも、
姫野財閥の息がかかってないとこを、
探す方が無理なくらいよー。
世界的にも、有名な財閥なんだから。」
黄瀬「うわぁ!そんなにっスか?
なんか、すごいお嬢様なんスね。
優希っち・・。俺なんかが、側にいて
いいのか不安に」
『そんな寂しい事、言わないで!
確かに、財閥会長である、おじぃちゃんは
すごいと思う。だけと、すごいのは
おじぃちゃんで。私は、只、その孫って
だけよ?だから、その・・・。
私だけを見て欲しいんだ!涼くんには。
私自身が、すごく偉いワケじゃないから。
今まで、どおり普通に接して欲しい。』
黄母「ごめんね。優希ちゃん。
私が、変に騒いだせいよね。
私は、二人が仲の良いお友達でも。
どんな関係になろうが、二人の味方で
いるつもりよ?
こんな、愚息だけど。これからも、宜しくね♪」
『あ、はい。百合子さん。ありがとうござ
います。』
母さんは、俺にだけに聞こえる声で、
言ってくれた。
黄母「あんないい子。そうそういないわよ?頑張れ、涼太♪母さんは、応援してるわ~!」
黄瀬「ありがと。母さん。
俺、頑張るっスよ!」