第14章 情熱のチャルダッシュ
黄母「私は、少し席を外すわ。
ちょっと、挨拶してきたい方もいるし。
優希ちゃん。また後で会いましょうね。」
『はい。また、後で。』
黄瀬「優希っち。さっきは、ごめん。
俺、嫌な言い方したっスよね。
自分だって、外見とかモデルとか
それだけで、判断されるの嫌なのに。
ホント、ごめん。」
涼くんは、そう言い頭を下げ謝ってくれる。
『涼くん、そんな!頭、あげて!ね?』
黄瀬「だけど。優希っちを傷つけたから。」
『大丈夫だから。ね?
とりあえず、座ろう?』
黄瀬「うん。優希っち。
俺と、ずっと仲良くして下さいっス!
もう、誰に何を言われても気にならない
ぐらい俺、強くなりたい。
もう、あんな悲しそうな顔、させたくない
っスから。」
『涼くん。ありがとう。
これからも、仲良くしてね!
涼くんのお母さん、素敵な方だねっ!』
黄瀬「はは。そうっスね。優希っちと、
母さん。なんか仲良くなれそうで
良かったス。」
『そう?だと嬉しいな☆
気さくな方で良かった。私に合わせてくれ
ただけ、なのかもしれないけど、すごく話
やすかったよ~。』
黄瀬「母さんは、普段もあんな感じっスよ。
お世辞とか、嫌いだから言わないし。
気に入ったら、とことんはまるタイプ
っスよ!」
『そうなんだぁ。何か、似てるなぁ。
お母さんと涼くん。』
黄瀬「そぉなんすかね。まぁ、お世辞は
嫌いっスね。気に入ったものか・・・
意外とそうかも知れないっスね!」
(俺、今まで、はまったものなんて無い。
スポーツ始めても、何でも、すぐに出来
るようになって。
ライバルもいなくて、つまらない。
だけど・・・。優希っちには、はまってる
のかな? 完璧に(笑)
こんなに、執着してるのは、君だけ。)
俺は、心の中でそんな事を考えてた。
黄瀬「あ。そろそろ時間っスかね?」
『そうだね。』
涼くんは、私より先に立ち上がり、
手を差し伸べてくれる。
黄瀬「お姫さま。お手をどうぞ。」
『くすっ。ありがとう。』
私は、笑いながら涼くんの手をとった。
黄瀬「何で、笑うんスか!
まぁ、ちょっとキザだったかなぁ。とは
思うっスけど~。」
『お姫さま。何て言うからだよ?
ちょっと、照れちゃった☆
行こう♪涼くん。』