第11章 おねがい☆
涼くんとの電話が終わり、スマホをみると、メールが着ていた。
さつきちゃんかなぁ。と思いながら確認してみると、やっぱり当たっていて。
誰とお話中かなぁ(^o^)?
遅くてもいいから電話ちょうだいね♪
メールきてから、30分くらいたってるよ。
急いで、電話しなきゃね。
今は、まだ21時半くらいだし平気よね?
桃井「もしもし。優希ちゃん?
パートナー、黄瀬くんと組めて良かったね!
黄瀬くんとどっかで、会えたんだ?」
『帰りに、バッタリ?会って。涼くんが
家の方向が一緒だから、自宅まで送ってくれる流れになって。
色々話してるうちに、舞踏会の話になったんだよ。それで、涼くんがパートナーになってくれませんか?って。こんな感じかな。』
桃井「こんな感じかなって!!
優希ちゃんの、幸せもの~~。」
『幸せ者か。そうかも☆
パートナー申し込まれて嬉しかったんだぁ~。ダンスの練習を一緒にする約束もしてるんだ。』
桃井「うわぁ。ごちそう様。お腹いっぱいだよ。それに、さっき、話し中だったでしょ~。黄瀬くんと電話してたの?」
『あ、うん。そうだよ。音楽祭で私、演奏
することになってね。
それをメールで報告したらさ。電話かかってきて、長話しちゃった。』
桃井「音楽祭で演奏するの!?
私、初めて知ったよ~!報告なかったし~。
楽器は何かな?」
『楽器は、バイオリン。演奏のことは、私も今日、伝えられたばっかりなの。
征くんが、頼みたいことあるからって家に来たんだよ。』
桃井「へぇ。そうなんだ。って、赤司くん、
家に来たりするんだ?部活すんでから?行ったのかな?」
『うん。部活終わりに来たけど?
小さい頃からの仲だし。そう、驚くことでもないよ。さつきちゃんだって、大輝君が遊びに来たりするんでしょ?』
桃井「まぁ。大ちゃん来ることもあるけど。
だって、あの赤司くんだよ?なんか、同じ幼なじみなのに。なんか違う~。」
『征くん。
周りの男の子とそう変わらないよ?
甘えたり、拗ねたり、冗談いったり。
普通にしてるよ~。』
桃井「赤司くんの甘えたり、拗ねたりする姿かぁ。まったく想像つかな~い。
そういう姿、見せるの優希ちゃんにだけなの
かも。」
(食堂でみかけた時も、赤司くん。普段みせない柔らかな優しい顔してたもんね。
優希ちゃんは特別な存在なんだろうなぁ。)