第8章 緊急会議!?
そういって、私の髪を掴んでいた男の
手首を強く捻りあげていた。
「痛っ。何だよ、お前は。邪魔すんな!」
?「そいいうワケにも、いかないんだよね~。困ってる女の子は、無視できない
性格なんで。それに、騒いで分が悪い
のは、お兄さんなんじゃないの?」
「ちっ。何だよ。男いるならそう言えよ。
あー。時間無駄んなった。」
私を助けてくれたのは黒髪に、少し目元が
キリっとした男の子だった。
?「大丈夫?誰かと待ち合わせしてるの?」
『はい。大丈夫です。助けてくれて
ありがとうございました。友達と、待ち合
わせしているんだけど、少し早く着きすぎ
たんです。』
?「いえいえ。どういたしまして。
大事にならなくて良かったな。
俺達、同い年くらい?」
『私は、中1ですけど。』
?「マジで?俺も、中1。どこ中?」
『同い年なんだぁ。私は、帝光中学です。』
「帝光って、バスケ強いっしょ!
ちなみに俺も、バスケ部、所属です。
ね、名前きいても、いい?
俺は、高尾和成って言います。」
『うん。バスケがすごく強いみたいだね。
実は、日本に帰国したばかりで、
学校の事、あまり知らないんだ。
私は、姫野優希です。宜しくね。』
高尾「ね、優希ちゃんて呼んでもいい?
俺も、名前で呼んで欲しいな~。」
『名前呼びで、大丈夫だよ。
和成くんでイイかな?』
高尾「いいぜ~。そういえば、優希ちゃんは帰国子女なんだよな。英語ペラペラ?」
『日常会話くらいならいけると思う。』
高尾「すげーっ。
ね、メアドとか交換しない?
俺さ、優希ちゃんと友達になりたいんだけど。」
『うん。改めて宜しくね。赤外線する?』
私達は、スマホを向かい合わした。
『あっ。あそこ歩いてるのさつきちゃん。』
高尾「お、送信されてきた。サンキュー。
友達も来たみたいだし。
じゃあ、俺、もう行くからな~。
悪い男には、気をつけなきゃダメだぞ~。
また、メールするから。またなー!」
『和成くん。ありがとう。
一緒に待ってくれて。またね。」
高尾「おぅ。じゃあな~。」
さつきちゃんが、走ってこちらへとやって
来る。
桃井「ごめんね、待たせちゃって。
さっき、男の子と話てなかった?」
『あ、うん。話してた。実はね・・・。』
さっきの、彼に助けてもらったいきさつを
話した。