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第5章 ライバル出現!?


優希っちは、隣の席に座っている男子と話している。
あの二人は、幼なじみらしい。さっき、優希っちが教えてくれた。

俺は、今、優希っちとは少し離れた場所にいるため、二人の会話は聞こえてこない。
けど、二人の仲良さそうな雰囲気は
ここまで伝わってくる。

幼なじみの彼の名は、“赤司征十郎”。

入学式で、新入生代表として、挨拶をしていた。
男女問わず、彼を羨望の眼差しでみる。

だって彼は

容姿端麗、頭脳明晰 運動神経抜群

財閥の御曹司

これ以上にないほど、
ハイスペックの持ち主だったから。

そんな完璧男子の彼には 
優希っちていう、幼なじみがいた。

彼女も、また、羨望の眼差しを向けられる事になりそうだ。
今日あったばかりだし、俺はまだ、優希っちのことをそう多くは知らない。

それでも、優希っちのことは
性格は良い子。それに、頭も良さそう。
俺はそう判断した。

容姿端麗なのは見ての通り言うまでもない。

彼女は、イギリス名家 財閥会長の、孫娘。
まぁ、彼女からただよう品のある雰囲気からして、良いとこのお嬢様なのは聞く前から、予想出来てたことなんだけど。
実際は、予想をはるかに超えていた。

今、俺は、目を見開いてしまっている。

赤司くんが、優しそうな笑顔を浮かべ
優希っちの頭を撫でているのが
目にとまったから。

撫でられている、優希っちも
嬉しそうに、笑ってるし。

当たり前に、優希っちに触れられる関係に
ある赤司くんが、羨ましい。
俺も、優希っちと幼なじみだったら
良かったのにな。

何だか、胸の辺りがチクチクする。
これは、赤司くんに対して、嫉妬しているのだろうか?

チラチラと優希っちをみていたら、赤司くんと視線が絡む。

彼と、視線が合うような位置関係にいないのに。理由は、一つ。
彼が、俺を視ていたからだ。

視線が絡んだのは、一瞬だったはずなのに。
彼の赤い目が、
俺を睨みつけていた気がする。

その目は、俺への牽制のつもりスか?
相手が、どんな完璧男でも負けたくない!!

優希っちの、特別になりたい。

俺は、優希っちのことがいつのまにか、好きになってた。一目惚れっていうのかな?

なんか、この気持ち久しぶりかもしれない。

出会ってすぐだけど恋に落ちるのに時間なんて、関係ない!



















 
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