第5章 ライバル出現!?
『///きゅ、急には無理だよ。///
えと、り、涼君じゃ駄目かな?』
黄瀬(「優希っち、顔赤くなってる。照れてる顔も可愛い過ぎるっス~。」)
黄瀬「仕方ないっスね~。」
『お許しが出て良かった~。』
その後、
お互いの連絡先を交換したり雑談していたら、教室にクラスメイト達が登校してきた。
今、涼君はたくさんの女子達に囲まれて、何やら会話をしている。
モデルで容姿が良く、話し上手な彼は、すごくモテるのだろう。
彼は、女の子達と会話しながら笑っている。
だけど、何だか笑顔がかたいような気がする。自然体ではないから?無理して、笑顔を作ってるんだろうか。
いくら、芸能人でも笑いたくない気分の時もあるよね。それも、仕事の一部だと言われたら、どうしようもない。
でも、人間だから、やっぱり色んな感情があって当然だ。涼くんは、すごく頑張り屋さんだな。
私は、さっき、涼くんと一緒にいて、すごく楽しそうに笑う人。
とても笑顔の似合う素敵な男の子だと、感じていた。
まだ始業開始まで、時間があるから本を読んでいたら、隣りから声がかかる。
赤司「やぁ。優希、朝は学校探検できたのかい?」
『結局、探検はしなかったの。
涼君、あ、黄瀬君とお話してたんだぁ。仲良くなれそうだよ。』
赤司「へぇ。涼くんなんて呼ぶくらい仲良くなったんだね。友達が増えて良かったじゃないか。優希。」
俺は、機嫌が悪かった。
優希が、自分以外の男と仲良くなっていたから。
優希は、素敵な子。昔からモテる。
だが。
優希には、俺だけを見て欲しい。
俺だけが、彼女の特別な存在でありたい。
優希が、俺以外の男を好きになったら、どうする?