第2章 純粋だから狙われるのです(ヴァンパイア組)
つけられてます、つけられてますよぉ?
ていうか、仲間だからつけられてるっていう表現は可笑しいかもだけどさ。
でもさぁ
「デミデミさーん。何故遠くから見てるのかなぁ?」
後方の曲がり角に、危ないオーラを纏ったピッチピチなスーパーマンにしか見えねー服を着た大男。
ていうか、この説明の時点でヤバい奴にしか見えねーだろうな。
そんなマキシモフ家の当主・デミトリがズンズンと向かってきた。
あぁ、マキシモフ家も滅亡だな……
「ふっ。流石、といった所か」
「ふっ、じゃねーよふっじゃ。お前は格好の時点でバレバレだし、オーラのせいで気配消せてねーし、あたしは神だぞ?バレねーとでも思ったのかよ?」
こいつは何を誇らしくしているのだろう。
謎のドヤ顔に蹴りいれてー。
「何、貴様の実力を試したかったまでさ」
「何の実力も発揮してねーぞ」
「では、私の妃になって貰おうか」
「話聞いてたーー!!?」