第9章 同僚

そのまま顔をぐっと近づけられ、キスをされる。

「んん…ちょっと…や、ですっ」

突き放そうとしたが、玲夜さんよりも強い力がわたしを離してくれない。


「ふふ。そういう抵抗するとこかわいいね。なんか唆る。天瀬ずるいなー」


唆るって…
この人かなりやばそう。
それにさっきまでは「天瀬社長」だったのに、今は呼び捨てだし。


逃げようとするが胸を掴まれてしまったまま動けなくなった。

「やあ！」