第1章 迷子札ー黒尾鉄朗の場合ー
「xxx」
『ん?』
「お手」
『わん(笑』
「よし、いい子だな
ほい、ご褒美」
そう言って俺はそれをxxxの指にはめる
『これ…』
xxxの左手の薬指には
シンプルな指輪がはめられている
「俺のって印
あー…xxxの迷子札みたいなもんだ//」
顔熱い…
赤くなってんじゃねぇかな
『迷子札って(笑』
「うっせ…//」
あー…もっとかっこよく渡すつもりだったのに
「だから…その…」
『これがあれば何があっても
クロくんのとこに帰れるね』
お見通しかよ…
「ったりめーだ
帰ってこなきゃ許さねーかんな」
『ふふ
これからも末永く宜しくね、旦那さま』