第8章 @ 日向翔陽
「あーもう!悔しすぎる!」
『またリエーフ?』
「そーなんだよ!でもさーあいつすごくてさ…」
そう言ってリエーフのことを褒めつつ貶しつつ、夢中になって話す日向。
そんな様子がなんだかおかしくて、クスクスと笑いながらもその話を聞く絢。
「はっ!ごめん俺ずっと同じこと喋ってなかった!?」
『…喋ってた。』
「あーもうまただ…ほんとごめん…」
落ち込む日向の頭をポンポンと優しく叩いて、耳元で、『今日もお疲れ様。』と囁く。
それを聞いた途端日向は耳を塞いで顔を真っ赤にして、絢の方へ笑顔を向けた。