第3章 @ 影山飛雄
その男子は、バレー部の影山、1年生だった。
そういえば東峰が、すごい1年がいるって言ってたような気がする。
そんなことを考えながら、影山に色々話を振ってみる。
担任は誰だとか、何が得意なのかとか。
でもなかなか言葉のキャッチボールが上手くいかない。
話のネタが尽きると、影山が察したのか、話を振ってきた。
「柴田さんは、バレー好きですか。」
『んー、自分がやるには難しいなって思うけど、試合とか見るのは好き!テレビでしか見たことないけどね。』
そう言うと影山は嬉しそうな顔をして、
「じゃあ今度試合見に来てください。」
と少し恥ずかしそうに言った。