第9章 酸っぱいグミと甘いアメ
青根はまどか を部屋に入れてあげ
すぐに着替えを取りお風呂に行ってしまった。
青根ちゃんの部屋久しぶりだなぁ。
……全然変わってない。
まどか は辺りををキョロキョロ見回していた。
あっ!……やっぱり青根ちゃんだったんだ。
まどか のポケットに入っていた飴と同じ物が机に置かれていた。
……懐かしい。
本当大好きだったなぁ。
食べ過ぎてよくお母さんに怒られてたっけ……
まどか は母の事を思い出してしまい
目には涙を浮かべていた。
そして青根がお風呂から戻ってくる。
部屋に入るとまどか が俯いており
青根は心配になって駆け寄った。
「………………まどか 、どうした?」
まどか は青根に気付き無理して笑う。
「…青根ちゃん、何でもないよ?この飴一つもらうね!」
………まどか が泣いてる。
青根はまどか の顔を見て涙が溜まっていたのを見逃さなかった。