第8章 家庭の事情
「………まどか ?……弁当作るのは明日だけだからな?」
ニヤけるまどか を見て青根は何かを悟ったらしい。
「えっ!?う、うん!勿論明日だけだよー!」
まどか は青根に言われ慌てた。
はぁビックリした。
青根ちゃんに心覗かれちゃったみたい。
まどか はそんな事を思い苦笑いした。
二人はそれぞれの自宅に着きまどか は
「青根ちゃんまた明日ね!」
青根に手を振る。
青根はそれに応える事は無くまどか をジッと見ていた。
「青根ちゃんどうしたの?」
まどか は不思議にそうに青根に聞いた。
「………………まどか 弁当……」
青根はそれだけ言って黙ってしまった。
「?お弁当?……青根ちゃんにも明日お弁当作ろうか?」
青根はまどか に言いたい事が通じたらしくコクンと頷いた。
「了解!じゃあ明日お弁当クラスまで届けるね!」
「…………いや……教室まで取りに来るから……」
「うん。分かった!明日教室で待ってるね。じゃあまた明日!」
またまどか は青根に手を振ると
今度は青根も手を振り返してき二人はそれぞれの自宅に入っていった。
青根ちゃんが私にお願い事するの珍しいなっ。
いつもは私が青根ちゃんに頼ってばかりだもんなぁ。
二口にも喜んで貰える様に
明日は気合い入れてお弁当作るぞ!
まどか はお弁当作る事により一層やる気を見せていた。