第8章 家庭の事情
まどか が父子家庭なんて知らなかったんだけど。
家事全般してるって事はこの間の弁当もまどか の手作りなのか……。
……そうだ!!
一人先に帰った二口はそんな事を思い
急に立ち止まりスマホを取りだした。
これでよし。
やっぱり罰を受けて貰うか!
二口は青根にあるメッセージを送った。
一方まどか と青根はいつものように一緒に帰る。
「青根ちゃんも待たせちゃったみたいでごめんね!」
「…………別にいい……待つのは苦にならないから」
青根ちゃんはいつも優しいなっ。
言葉は少ないが迷惑をかけても怒らずに優しい青根にまどか はニッコリした。
暫くすると青根のスマホにメッセージの着信音が鳴る。
青根はスマホを取りだしメッセージを確認すると何も言わずにまどか にスマホを渡した。
「?青根ちゃん誰からだったの?」
急にスマホを渡されまどか は困惑しながらも画面を確認した。