第8章 家庭の事情
更衣室に着き滑津が着替えるので
まどか も中で話ながら待つ事にした。
「マイマイ朝練参加出来なくてごめんね。」
「朝バタバタだって言ってたよね。何かしてるの?」
「うん。私お母さんが居ないから家事全般しなくちゃいけなくて。だからずっと帰宅部でさ。でもマイマイが誘ってくれて嬉しかったんだ!」
「……そうだったんだ。まどか ちゃん偉いね!でも部活終わってから家事するのキツくない?」
「ダイジョーブ!家事は慣れてるし部活でもガンガン働くつもりだからマイマイこき使ってね!」
まどか ちゃんパワフルだなぁ。
「こきは使わないけど一緒に頑張ろうねっ!」
「うん!色々教えてくださーい。」
「じゃあここでひとつ!マネージャーはバレー部員達との恋愛は禁止されています!」
滑津はまどか に向けてニッと笑った。
「ええっ!マイマイそれ本当!?」
ま、マジですか…
二口と仲良くなっても恋愛禁止とか……
まどか は急に元気がなくなりヘコんでしまった。
「!!まどか ちゃんごめん!さっきの嘘だから!そういう決まりないから!」
ヘコんでしまったまどか を見て滑津は慌てて言い直した。