第24章 正直な気持ち
青根宅を後にした二口はまどか の自宅に向かう。
インターホンを押してみたが出てくる様子はない。
二口は玄関に座り込みスマホをいじりながら暫く帰ってくるのを待つことにした。
あっ、そういえばまどか 親父さんと食材の買い出し行くって言ってたな。
……親父さん居るんだったら出直そう。
二口は立ち上がり帰ろうとすると
ちょうどまどか と父親が買い物から帰ってきた。
「あれ?ウチに何か用?」
先に歩いてきた父親が二口に話しかけてきた。
「?お父さん誰か居るの?」
まどか は父親の後ろから覗き込んだ。
「えっ、二口!なっ、何で居るの!?」
まどか は二口がいる事に驚いた。
「……俺、まどか さんと同じ高校の
二口堅治と言います。今日はまどか さんにお話があって来ました。」
二口はまどか の父親に緊張気味に話した。
「お父さん、私がマネージャーしてる
バレー部の主将さんなの。部屋に上げても良い?」
まどか は父親に頼み込んだ。