第23章 二口の想い
「なぁ茂庭?話聞いてる?」
「あっ、ごめん!確かに頬腫れてたな!」
「だろ?あんな洒落た格好してデートでもしてたのかな。」
「うわっ、二口彼女居たのかよ!ちびすけ泣くぞ!!」
「ん!?鎌ち今何て言った?」
茂庭は聞き直す。
「二口彼女居たのかよって言ったけど?」
「その次!何て言った?」
茂庭がそう鎌先に聞くと
笹谷が茂庭の肩をポンと叩く。
「俺らまどか ちゃんが二口の事好きだって知ってるから!」
笹谷は親指を立てドヤ顔で茂庭に話した。
「いつの間に!?知ってるの俺と青根だと思ってた。」
なんだ二人とも知ってたのか。
……じゃあ話していいかな。
「二口は彼女なんて居ないよ。今日はまどか ちゃんと遊びに行ってたはず。」
茂庭は二口がメールで教えてくれた事を喋ってしまった。
「マジか!……って事はちびすけが二口引っ叩いたのか!?」
鎌先は驚き
「ぶはっ!二口何やったんだよ!!」
笹谷は一人変な想像をしニヤニヤしていた。
暫くするとお風呂から二口が戻ってくる。
「ほらっ、頬腫れてるから貼れよ!」
茂庭は二口に湿布を渡した。
「あっ、ども。」
二口は茂庭から貰った湿布を左頬に貼った。
「なぁ二口、まどか ちゃんと何かあったんだろ?」
茂庭は二口に直球で聞いた。
「んな!!」
二口は三人を見て焦っていた。
鎌先と笹谷は焦った二口を見てニヤニヤ笑う。
「も・に・わ・さーん!?」
二口は茂庭を睨むと
茂庭は俺は何も知らないと言わんばかりに
目を反らし口笛を吹いて誤魔化していた。