第23章 二口の想い
二口は茂庭の自宅に向かう。
インターホンを押すと茂庭の母が出迎えてくれた。
「あら、二口くんいらっしゃい。みんな来てるわよ!」
みんな?…………マジかよ。
二口は茂庭の母に軽くペコッと頭を下げて
はぁ…とため息をついて茂庭の部屋に向かった。
「茂庭さん、入りますよ?」
二口はドアを叩いて開けた。
うげ、やっぱり来てた。
茂庭の母がみんなと言っていたのは
鎌先と笹谷。
二人は茂庭の家に泊まりに来ていた。
「よう、二口!茂庭ん家泊まりに来るの珍しいじゃんか!」
鎌先は歓迎してるのか二口の背中をバシバシ叩く。
「俺らの顔みて嫌な顔したろ!残念だったな、茂庭だけじゃなくて!」
笹谷はニシシと笑っていた。
「別にいいっすよ。茂庭さん風呂入っていいっすか?あと着替え貸して下さい!」
「お前泊まるって言っといて着替えも持って来なかったの?ったく仕方ないな。」
茂庭はタンスからはTシャツと短パンを出して二口に渡した。
「すんません!じゃあ風呂借ります!」
二口はヘラッと笑ってお風呂に向かった。
「なぁ、二口の顔見た?左頬腫れてたな。」
二口が居なくなってから笹谷は二人に話す。
「マジか!誰かに引っ叩かれたのか!?」
鎌先は興味津々。
「…………。」
確か今日、二口はまどか ちゃんと遊びに行ってたんじゃなかったっけ……。
まどか ちゃんが引っ叩いたのかな……。
茂庭は今日遊園地にまどか と行くと言う事を二口からメールで教えて貰っており
二人に何かあったのか少し心配していた。