第22章 涙の理由
夕飯を外で済ませまどか の自宅に到着。
「送ってくれてありがとう。少し休んで行かない?」
まどか は二口を自宅に誘う。
「ん、じゃあ少しだけ休んでくかな。」
「うん、上がって!」
まどか は嬉しそうに二口を自宅にあげ、リビングに通した。
二口はソファーに座りながらキッチンに居る
まどか の姿を目で追っていた。
今日はまどか 楽しんでくれたかな。
また遊びに誘いたいんだけど……。
「二口お待たせ!喉乾いたでしょ?」
まどか はキッチンから冷えたラムネを持ってきて二口に1本差し出した。
「ラムネとか懐かしいな。飲むの何年ぶりだろ。」
「フフっ、夏になると飲みたくなるんだ。」
まどか はそう言ってお互いのラムネの瓶を合わせ乾杯させた。
シュワシュワと甘く優しい炭酸が流れていき
乾いた喉にちょうど良かった。
「…………久しぶり飲むとウマイな。」
「そうでしょ?二口に喜んで貰えて良かった!」
それからは特に話をする事はなくお互いラムネを飲む度にカラカラとビー玉が動く音だけが響いていた。