第21章 遊園地!
ワンピース着てくるとか可愛いすぎるだろっ!
二口は切符を買いながら照れていた。
「お待たせ。はい、切符!」
二口はまどか に切符を渡し
二人は改札を通り、暫くして到着した電車に乗り込んだ。
「二口、電車賃払うね!」
まどか は財布から小銭を取り出した。
「いいよ。俺が誘ったから俺が全部出してやる!だから今日は楽しめよ!」
「えっ!本当に良いの?今日は一緒に楽しもうね!実はさ、私楽しみ過ぎて朝4時に起きちゃったんだ!」
「朝4時ってどんだけだよ!帰り疲れて眠いからおんぶしろとか言うなよ?」
「子供じゃあるまいし言わないよ!それに疲れないようにペタンコ靴履いてきたし!
……でも本当はヒール高い靴履きたかったんだけどねっ。」
「何でヒール高い靴履きたかったんだ?」
「だって少しでも二口との身長を縮めたかったから。……背の低い子と歩くの嫌でしょ?」
別に身長差なんて気にしてないし
今のままで充分可愛いから関係ねぇんだけど。
「別に嫌じゃねぇよ。まどか は背伸びしなくてもいいから!」
「えー!二口さ私に色気無いって前言った癖に背伸びするなってどういう事?」
「そんな事言ったか?」
「言いました!自分で言っといて忘れてるとか酷いんですけど!」
「ごめん、ごめん。じゃあそれ撤回。まどか は何も変わらなくていいよ。」
二口はフッと柔らかい笑顔をまどか に見せた。
「いい、許す……。普段通りの私でいるから……」
まどか は二口の笑顔にドキドキしながら話した。
「ん、いい子!」
二口はまるで子供を褒めるかのようにまどか の頭をポンポンと撫でた。
子供扱いされてる感じするのに
やっぱり二口に頭撫でられるのは嬉しいな。
まどか は照れながら嬉しさを噛み締めていた。