第19章 ○○の計画
青根宅から戻った二口は
ベッドに寝転んだままお昼も食べずに
昼寝をしていた。
「けんじー!!」
部屋の外から二口の事を大声で呼んでいる声が聞こえる。
……うるせぇなぁ、誰だよ。
その声で起きた二口はふぁ~と欠伸をしてから部屋を出ていった。
「げっ!姉貴!」
二口の見た先には一人暮らしをしている3つ上の姉が座っていた。
「げっ!とはどういうつもり!?弟らしく姉の私を敬いなさい!」
「煩い姉貴の事を誰が敬うかよ」
「あーあ。せっかく良い物持ってきたのに
クッソ生意気な堅治にはもうあげません!」
「何持ってきたんだよ。」
「もうあげないけど?」
「俺は何持ってきたのか聞いてんだけど!」
「気になるんだ。これだよ、これ!」
姉はピラッとチケットらしき物を二枚見せた。
「……遊園地のチケット?」
「そう!貰ったんだけどさ友達と時間が合わなくて行けそうにないから堅治に持ってきたんだけど。」
遊園地ならまどか が好きそうだ!
「姉貴!それ、頂戴!!」
二口はチケットを姉から奪おうとした。