第18章 避けないで!
青根はまどか の行動に驚く。
本当にキスしてもいいのだろうか……。
青根はまどか の頬を触るとまどか は目を瞑ったままビクッと身構える。
……やっぱり怯えてる。
……まどか は俺に同情してるだけだ。
青根はまどか の頬にキスを落とし
そのまま顔を自分の胸に埋めさせた。
「………………まどか なんでそんな事したの?」
「だって………青根ちゃんが悲しそうだったから……だからキスしたら少しは元気出してくれるかなって思ったの……」
「………………うん。嬉しいから元気出るかも知れない……でも俺はキスしたらまどか の事がもっと欲しくなる……
だから諦められなくなるから逆効果だよ」
「…………私は青根ちゃんにできること何も無いのかな……」
「……………まどか が今まで通りに接してくれるだけで俺は嬉しいから……」
「……うん。わかった……ねぇ、青根ちゃん……私が二口に振られたらさ……青根ちゃんの事好きになっていい?」
「…………勿論それは嬉しいけど……まどか は二口に告白するのか?」
「…………今は無理だけど……いずれはね………」
「……………そうか、じゃあ俺は上手くいかない事を願ってるよ………」
青根はまた少し切ない顔をしてまどか から離れた。