第18章 避けないで!
まどか は青根をリビングへ通した。
「青根ちゃん、お昼食べた?」
冷蔵庫の中を確認しながらまどか は青根に聞いた。
「…………食べてない。」
「じゃあお昼作るね。食材ないから簡単な物しか作れないけど。」
まどか はキッチンでお昼ご飯を作り始めた。
青根はまどか が見える所まで移動し料理をしているのを眺めていた。
そんな青根に気付いたまどか は少し照れた顔で言った。
「料理してるの見ててもつまらないよ。テレビでも見てたら?」
「………………まどか の事ずっと見てても飽きない。」
なんでそんな事平気で言っちゃうかな……。
見られてると集中出来ないし……。
「………じゃあ青根ちゃんお昼作るの手伝って貰えるかな?」
青根はすぐにコクン頷いてキッチンへ入ってきた。
「じゃあ鶏肉とベーコン切ってくれないかな。鶏肉は小さめに、ベーコンは五ミリ位に細めに切ってね。」
まな板と包丁を用意しまどか は青根に説明して野菜を切り始めた。
「…………これでいいか?」
青根は切り終わりまどか に見せた。
「うん、完璧!青根ちゃん上手だね!」
「…………何作るの?」
「オムライスと白菜とベーコンのスープだよ。」
「…………オムライス作っていいか?」
「えっ!青根ちゃんオムライス作れるの?」
まどか が聞くと青根はまどか に目線を合わせるように中腰になって頭を撫でた。
「…………作れるよ………まどか に食べて貰いたいし……」
「じゃ、じゃあお願いしようかな!青根ちゃんのオムライス楽しみ。」
まどか は赤い顔をしながらパッと視線を反らした。
やっぱりちゃんと顔見て喋ってくれない……
青根はまどか の行動に少しへこんだ。