第17章 二口の過去と出逢い
俺はその日に青根に彼女の事を紹介して貰った。
名前を知った所で俺は彼女の事を好きになってはいけないんだと思ったよ。
俺は彼女への想いを心の奥底へと沈ませた。
そして絶対に好きにならないように
彼女に嫌な態度や冷たい態度を取ってやろうと決めてやった。
でもそんな事をして誤魔化しても全くの無駄だった。
やっぱり彼女……まどか の事が好きなんだ。
俺は青根に昔のアイツみたいに
"友達じゃない"と言われたくはない。
また言われてしまったら俺は立ち直れなくなってしまう。
もう想いを心の奥底に沈ませる事が出来ないのならばまどか への想いは胸にしまっておこう。
……本当は好きだと伝えたい。
抱き締めたい……キスだってしたい。
でも一番はまどか に好きだって言われたい。
辛くてまた泣いてしまいそうだ……。
まどか の事を思うと女々しくなるとか
一種の病気みたいな感じだ。
…………まどか と出会わなけばこんな思いなんてする事は無かったのかもな……
一瞬でも考えてしまった俺は馬鹿だ。
俺はまどか と出会えた事で俺は毎日頑張れるんだから。
大好きだよまどか 。
二口はそのまま目を瞑った。