第15章 知ってしまった気持ち
その頃青根の部屋では茂庭がゲームをしている青根に話しかけるチャンスを伺っていた。
茂庭がチラチラと青根の様子を伺う為
気付いた青根は一旦コントローラーを置いて茂庭のほうを向いた。
「!青根、ちょっと話していいか?」
青根はそれに応えるように頷いた。
「あのさ…今日見て思ったんだけど…まどか ちゃんと何かあった?まどか ちゃんが青根の事避けてるような感じがしたんだけど。」
青根は黙ってジッと茂庭を見た。
「ヒッ!ご、ごめん!余計なお世話だったね!」
茂庭は怯んでしまい謝った。
「………………茂庭さんはまどか の好きな奴知ってますよね……」
「へっ!?……あ…うん……」
「……………まどか に気持ち伝えました……」
「えっ!だってまどか ちゃんは……」
「…………二口の事好きなのは知ってました……」
「青根は知ってて告白したの?」
「……………俺の気持ちも知って欲しかったから……」
茂庭は青根からこんな事を聞かされるなんて思ってもおらず考え込んでしまった。