第14章 好きな奴って……
暫くして鎌先がお風呂から戻ってくる。
「鎌ちお帰りー。まどか ちゃんの好きな奴って二口だった!」
まどか は飲んでいた麦茶を吹き出しそうになり
「!!何で鎌先さんに喋っちゃうの!!」
笹谷に訴えた。
「いや、俺喋んないとか約束してないよね?大丈夫だよ!もう誰にも喋んないから!」
「…………腑に落ちない……。鎌先さんは誰にも喋んないでくださいよ?」
「おう、任せとけ!へぇ、ちびすけは二口が好きだったとは。」
「意外だったろ。」
「つか、俺は茂庭だと思ったんだけどな!」
「茂庭さんは私の癒しですよっ!じゃあ青根ちゃん家戻りましょうか。私戸締まりするので先に行ってて下さい!」
まどか はそう言って席を外した。
「笹谷、青根ん家戻ろうぜ!」
鎌先が立ち上がると笹谷が耳打ちしてきた。
「鎌ちさっき何でまどか ちゃんに怒られてたの?」
「えっ!……あれは…俺が悪かったんだよ!」
「何!?まどか ちゃんに何かしちゃった?」
「………ちびすけの胸触っちまった……」
「ブハッ!!マジで!そりゃ怒られるわ!んでどうだった?」
「何がだ?」
「触った感触に決まってんじゃん。」
「……小さかったけど……柔らかかった」
まぁまどか ちゃんはちっパイだもんな。
「鎌ち貴重な体験出来て良かったな!」
「……まぁな。ちびすけには悪いことしちまったけど。」
鎌先は少し照れた感じで頭を掻いた。
「あっれー。まだ居たんですか?早くもどりましょ!」
戸締まりを終えたまどか が戻ってきた。
「まどか ちゃん、鎌ちが柔らかかったって!」
「はっ?何の事ですか!?」
「そこ!」
笹谷はまどか の胸辺りを指す。
「もー、鎌先さん何で教えちゃうんですか!」
まどか は赤い顔で訴えた。
「悪りぃ!本当ちびすけごめん!」
「笹谷さんも人の事ばかり詮索しないでください!」
「ごめんねっ。まどか ちゃん!」
鎌先と笹谷はまどか にゲンコツを貰い
三人は青根の家に戻った。
この二人と居ると疲れる……
まどか は疲れきっていた。