第13章 お泊まり
「鎌先さん、笹谷さん。今日お風呂入るんですよね?」
「おう、入るけど?」
目線はテレビを向いたまま鎌先が返事をした。
「じゃあ二人は私の家でお風呂入ったらどうですか?」
「何でまどか ちゃん家で?」
笹谷は不思議そうにした。
「みんな青根ちゃん家で入ったら時間かかるでしょ?だからどうかなって。」
……さっきのメール音からして茂庭と何か企んでるな……
でも困らせちゃ可哀想だから乗ってあげるか。
「じゃあまどか ちゃん家でお風呂入ろうかな。鎌ちも行こうぜ!」
笹谷はそう言って立ち上がった。
「えっ!俺もかよ!?ゲーム途中なんだけど!」
「ゲームは逃げませんって!実は鎌先さんに見せたい物が家にあるんです!行きませんか?」
「見せたい物ってなんだよ!」
「来てからのお楽しみです♪きっと気に入ると思いますよ!」
「しゃあねぇ、行くか!」
鎌先も立ち上がった。
「じゃあお風呂入ったらまた来ます!」
まどか は着替えを持った二人を連れて自宅へ帰った。
「なぁ青根、まどか が言ってた鎌先さんに見せたい物って何だかわかるか?」
「………………多分腹筋マシーン」
「ふっ、腹筋マシーンだと!?何でそんな物があるんだ!?」
「でも鎌ちなら喜ぶだろうな!」
「確かに!張り切って腹筋鍛えてる姿が目に浮かんでしまう……」
残った3人は鎌先の腹筋鍛えてる姿を想像してしまい笑っていた。