第12章 お誘い
あれから数日経ち
まどか だけが青根に対して
少しぎこちない態度をとっていた。
今日は土曜日
授業は無く夕方まで部活。
お昼から元バレー部の3年茂庭と鎌先と笹谷が来ていて大きめのカバンをそれぞれ持ってきていた。
茂庭さん達土曜日なのに部活の様子見に来るとか後輩想いだなぁ……
まどか は先輩達に感心するばかりだった。
夕方になり部活が終わる。
まどか は着替えて体育館に向かうと
青根の他に二口と茂庭、鎌先、笹谷の姿が見える。
あれ?みんな集まって何事!?
不思議に思ったまどか は近寄りメンバーに話しかけた。
「何してるんですか?」
「まどか ちゃんを待ってたんだよ。じゃあ行こうか!」
茂庭が声をかけるとメンバーも歩き出した。
私を待ってたってどういうこと!?
一体どこに行くんだろ……
まどか はみんなの後を着いて行くだけだった。
暫く前を歩いていた青根がまどか の様子を伺おうと後ろをチラリと見た。
「!!あっ、青根ちゃん一体どこに行くの?」
「…………俺の家だよ」
「えっ!?今日みんな青根ちゃん家に行くの?」
まどか は青根に聞くとコクンと首を縦に振り頷いた。