第1章 ドキッ男だらけの相合い傘選手権/刀剣乱舞
「では登場してもらいましょう!トップバッターはこいつ!溢れる色気!黒い眼帯の秘密を君だけに教えてあげる。いつだってかっこよく決めたいこの男、燭台切光忠!!」
「かっこよく相合傘したいよね!」
\かっこよく決めてー/
本体会トップバッターで登場してくれたのは真っ黒なスーツ、手袋、眼帯を身に纏いどこか色気溢れる青年燭台切光忠である。その見た目に反し面倒見がよく優しいため、本丸ではオカン的存在だ。前主人が伊達政宗ということもあり格好には人一倍気を遣っている彼は、ジャージもエロかっこよく着こなしてしまう。
「よし、それではスタート!!」
【case1:燭台切光忠】
やぁ全国のお友達こんにちは。燭台切光忠だよ。僕がこんなところで傘をさして何してるかって?
実を言うとついさっき少し散歩してくるって言って本丸を出ていった主がいつまで経っても帰ってこなくてね‥‥。
「おーい、そんなところで何してるんだい?」
『光忠!ちょっと散歩してたら雨降ってきちゃって‥‥しかも傘わすれちゃってさ』
「やっぱりそんなことだろうと思ったよ。まったく、今日は雨降るから傘持っていきなよって僕朝言ったよね?」
『ご、ごめんなさい‥‥』
「もう!僕が迎えに来なかったら、君帰れなかったんだからね!」
『ごめんってば!!そんなに怒らなくてもいいじゃん‥‥』
ふてくされる主がかわいくてわざとキツく怒ってみるなんていうのは秘密さ。言ったらもっと怒っちゃうからね。
「はい、傘どーぞ」
僕は優しく彼女に傘を差し出す。
『あ、ありがと』
「気をつけて帰ってきてね、主」
『え?ちょっと待って!光忠は!?』
「僕は走って帰るよ。"雨も滴る伊達男"ってね‥‥」
決まった‥‥‥‥かな?
「決まったぁぁぁあああ!!では審査員から好評を、大倶利伽羅!」
「かっこつけすぎだ」
「さぁ気になる得点は!?」
【燭台切光忠:8点】
「8点!なかなかの高得点だな!感想をどうぞ!」
「結果に満足せずにこれからもかっこよく生きていきたいよね」
\かっこよく決まったー/
満足そうな口ぶりでコメントを残し控え室に戻っていった光忠。かっこよかったぞ。